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ヤギによる襲撃 [旅行記]

※北総キャンプ日誌・#12

 乳搾りを終えた後は、場内一巡のため坂を下る。小動物との触れ合いコーナーは、雨のため中止になっているようだ。そのままヒツジとヤギのいる柵の前へ。

 ここではエサとなる牧草のキューブを無人販売している。コップ1杯につき100円だ。朝一番だし、他には誰もお客さんがいない。ちょっとイヤな予感がするのだが、娘は中に入って餌付けをしたいと言う。いい度胸じゃないか。

 とりあえず、2カップ購入してエアロック状になった2重扉に入る。既に第2の扉の向こう側にはヤギが殺到している。けっこう不穏な空気。

 その第2扉を半開にした時点で、多数のヤギがエアロック(?)内に侵入して来る。圧倒的なプレッシャーに押されて、我々は扉の向こう側に出ることが出来ない。ヤギたちは立ち上がるようにしてカップのエサを狙っている。1、2個を地面に投げても見向きもせず、恐ろしい勢いでのしかかってくるのだ。娘が押し倒されなかったのは、単に柵を背にしていたという幸運に恵まれただけのこと。

 10匹以上いるヤギは、大人の男の力でも押し戻すことはできない。カップのエサの全てを与えても、ヤギたちの勢いは止まらない。私は娘からカップを取り上げ、娘の体を持ち上げて、出口用のエアロックに移動させた。

 その頃、放牧エリアの反対側では、スタッフがエサの投入を開始していた。我々の様子を見かねて、気を利かせてくれたのかもしれない。それに気付いたヤギたちは、徐々に移動を開始する。

 エアロックには最後に1匹だけ子ヤギが残っている。いつまでも移動しないので、私に首輪をつかまれて強制排除された(お前はユキちゃんか?)。子ヤギ1匹くらいなら、私の力でも何とかなる。

 一息ついてお互いの状態を確認すると、腿から胸にかけて、ヤギの足跡だらけになっていた。カッパを着ていて幸いである。すでにヤギたちの殺気は消えているので、そのまま放牧エリア内を散策。

 娘は、「もう1回やりたい」と言う。確かにちゃんと餌付けできなかった悔いはあるのだろうが、なかなかメゲない女である。まあ、今度はさっきのような事態にはならないとは思うが…。とりあえず、それはまた後ほどということで、今度はウサギ小屋を目指す。

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